【Cameraman and Editor's NOTE】18)寺山修司

 
前回は撮影でももクロの「幕が上がる」の影響を受けた話を書きましたが、編集で一番意識したのは寺山修司の「田園に死す」です。
田園に死す」で寺山が目指していたのは演劇と映画、そして現実との融合ということになると思います。
その結末として、あの前衛的なラストになったわけでしょうし、本作の編集を通じてあそこに行きつくのはよく理解出来ました。
本作のネタバレにもなりますので、あまり詳しくは書きませんが、現実との融合という点で、少なくともあそVIVA!劇場での上映である限り、本作は寺山修司を越えた、と確信しています。
あんなはったりではありません。あそVIVA!劇場にはあそVIVA!劇場の、はったりを敬遠する空気があります。(だからこういう挑発的な投稿をするには抵抗もあるのですが)
それを体感できるのは残り10日で150人ほどです。
ハッキリ言って、ほかの環境で見て評価されたくはありません。オンラインやほかの環境での公開には反対したいですし、するなら昨日投稿した秒読みの場面でラストにするのがいいと思います。
私はこういう考えですので、完全版をご覧いただく機会も今回だけかもしれません。
予約フォームにある満席情報の記載から満席回が増えていますので、早めにご予約ください。

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