【Cameraman and Editor's NOTE】19)恋愛要素

 
シナリオを見たとき、これはパフォーマンス界をめぐるアワーストーリーであるとともに青春映画である、と解釈しました。
青春ストーリーにつきものの恋愛要素についてどうするか、あまるさんに確認したことがあります。
その答えは書きませんが、その意向を反映させる雰囲気になっています。
美智子側については台詞で匂わせもあるのですが、寛側にはありません。そしてシナリオ上では最後まで回収されない部分でもあります。
それを個人的な趣味から、1カットで表現したのがこの場面です。
特に演出指示等はなく、こういうものを撮るということを伝えてすらいませんが、この微妙な距離感がいい感じ。普段からナチュラルな世界を作ってもらってたから撮れた、お気に入りのカットです。

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